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日常的フランス会話

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名古屋は久屋大通り公園側のとあるビルの一室にての会話。
パリのカフェで繰り広げられているようなある日の日常会話。
(かお→か Hくん→H)

前略

か 「ねぇ、Hくんさぁ、執着ってある?ものとか、お金とか?」
H  「そうですね。。。(しばし間があく)。。。金!嘘です。
僕そういわれたらあまりないかも。 」
か 「そうだよね、Hくんなさそうだもんね、いい意味でこだわりがないというか、
自由というか。」
H 「かおちゃんは何かありますか?」
か 「。。。ものとか、お金とかにはあまり執着はないかなぁ。でもあえていうなら【人】かなぁ。
   私すごく友達や、家族や、仕事で関わる人に恵まれてきてて、
   長くいいおつきあいさせてもらってるから、 
   そういう人たちがいなくなったらどうしようかなぁと考えだすと、涙がでちゃう。
   今がずっと続けばいいと本気で思うし。寂しがりやなのかなぁ?自覚ないけど。」
H 「寂しがりやさんとは感じませんけどね。とても自由な感じですし。
   でも、いいことなんじゃないですか、普通もっと良い生活がしたい、とか
   もっとたくさんって人は思いがちなのに、今がずっと続けばいいということは、
   今に幸せをしっかり感じているということですよ。」
か 「【足る事を知る】ってことかな。だってこれ以上何かって思ったら
   バチあたっちゃいそうだよ!(笑)だから今あるものを大事に出来たらいいね。」
H  「【足る事を知る】いい言葉ですね。」

 ***** その間、数時間 *****

か 「。。。でも、もし今いてくれる人たちがいなくなったらって考えたら怖くなっちゃうって、
   やっぱり執着なのかな?私なんかちょっとだけ幸せ恐怖症みたいな所があって、
   いつもこんなにハッピーだと、長くは続かないかもしれないなんて思っちゃうんだ。
   執着ってなんかやだね。苦しくなっちゃう気がしない?
   すべての事に執着がなくなったら、人はもっともっと自由になれるのにね!」
H 「僕から見えるかおちゃんはいろんな事に興味を持ちつつ無為自然で
   どんと構えてる感じだけどね。」  

「無為自然」、私がものを作る時、いつもこんな風にカタチにできたらいいなぁと思っていること。
気づかないうちに私がいつも思っていることを引き出されて、ちょっと驚いてしまいました。

なんとなく哲学的で、自分の考え方を要求されるフランス的なとある日常会話。

でも、こんな会話ができる日常にもまた感謝。
by nanayecao | 2010-09-05 10:57
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