今、次号の取材の為の資料を読んでいます。 資料としていただいたはずのお店の小冊子、 オーナーの宮さんの文章に 時に地下鉄で、お家のソファーで、 どうにもこらえきれずに涙がでてしまう。 まだ「オーガニック」という言葉が耳慣れない頃から、 長く素晴らしいお仕事を続けてこられ、 名古屋のオーガニックカフェの草分け的存在であるお店のオーナーさんは、 お野菜に恋をして、 少女のようにいつも胸をときめかせ、 そんな気持ちでお料理に向き合う素敵な女性。 出会えた事に感謝しています。 先日そんな、宮さんに身に余るお言葉を頂戴し、 本気で心が揺れる、ということがありました。 でも、私には心に決めた仕事がある。 だから、宮さんと、お店とは大人の恋のような おつきあいが出来たら、と思ったのでした。 幼い頃は、答えは一つ。 「私はあなたが好き。」 「僕も君が好き。」 または、 「僕は君が好き。」 「私は、別の誰かが好き、だからさようなら。」 とてもわかりやすいものだった。 でも、年を重ね、大人になるにつれ、 たくさんの人と出会い、経験をして、 色々な人の恋を見ているうちに、 恋が一つのカタチだけではないなぁという事を知りました。 ご縁があって出会い 事情があって結ばれることはないけれど、 お互いの存在が生きる励みになるような、 その気持ちが、心を強くするような恋。 そんな大人の恋もあるのだなぁと。 恋は結ばれると、 その気持ちは愛情へと変わり、 ぶつかったり、 むきあったり、 慈しみ、 育みあいながら 生活や人生をともにし、 のちに子供を授かったり、 共に過ごした歴史が、 いつか絆になって 普遍的なものに近づいていくような気がするけれど。 結ばれなかった恋はずっと恋のままだから、 その純度を保とうと、 その甘やかな関係を持続させようとすると、 適度の緊張感と 努力が必要。 私は宮さんと、お店とそんな関係になれたらいいなぁと思う。 きっと宮さんもお店も、ずっと、ずっと輝き続けるだろう。 私にとってそうであるように 「ああ、がんばってるな。」 いつ会っても新鮮な気持ちで見てもらえるような、 そんな仕事が出来るような人になれたらいいなぁ。 単純ではないだけに、 持続するには、ハードルが高い大人の恋。 でも、絶対に終わらせない。 終わらせないと決めたから。 私の為に用意してくださった資料。 丁寧に、一つ、一つ、付箋を貼ってくださっていました。
by nanayecao
| 2010-09-28 00:12
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