Un Français sent 〜 フランスの匂い 〜 2

【 憧れの地、フランスへ到着 】

燦々と光が降りそそぐシャルルドゴール空港に降り立ちました。
日本時刻で午前11:00頃に出発し、フランスに到着したのが午後15:30。約12時間のフライト時間と考えると、日本時刻は夜の7:00なのですが、移動中もずっとお日様を見てきたので、少し???。
これが時差ボケの基本なのかと思いながら、空港内にある両替所で近年まれに見る高いユーロに換金、一路パリを目指します。
憧れのフランス、夢にまで見たパリ、頭の中でシャンソンの名曲「オー、シャンゼリゼ」がリピートします。
通常、ここで、現地旅行代理店さんのピックアップがあるはずなのですが、
今回は、自分たちで高速バスにのり、パリ市内へ。
観光シーズン真っ盛りのはずのフランスですが、シャルルドゴール空港は人影まばら。
スーツケースをひき、パリ行き高速バスののり場へ。
フランス語、全くわからない私なのですが、今回は、ツアーでは味わえない旅をしたいという目的があったので、いつもより、ちょっとだけドキドキしながらの旅。
高速バスの乗り場について、空を見上げると、日本の秋のような澄んだ青空。
風のにおいも、どこか秋のにおいで、湿気もなく、少し肌寒いくらい。
初めてのフランスで感じたのは、7月なのに、「秋」でした。

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憧れの地、フランスへ到着。シャルルドゴール空港。


【 この街で天使を見た。】

私を乗せた高速バスはシャルルドゴール空港のターミナルをいくつか回り、高速道路を走り、パリ市内を目指します。
窓から見える景色、車内で聞こえる、聞き慣れないフランス語の響き。
「初めて」のフランスの一つ、一つに、私の心は踊ります。
空港ターミナル最後の停留所から乗り込んできて、私の隣の席に座った、かわいいパリジェンヌがいました。
映画『レオン』のマチルダに似た女の子は、ひとしきり携帯電話で話した後、バッグの中から、ごそごそとチョコレートをとりだし、ぱくぱくと食べ始めました。
その姿も微笑ましく、かわいくて、
「何歳くらいの子かしら?」
と思って見ていると、
「Where are you from?」
と聞かれたので(英語で。)、
「I’m from Japan」
と答えると、嬉しそうに色々話し始めました。
彼女は、生粋のパリジェンヌ、ファニーちゃん。
リセに通う17歳、オペラ座にほど近いアパルトメントに家族と暮らしています。
日本と、日本人である私の暮らしにとても興味があるようで、色々と質問をされました。
「フランス人って、話づらそう。。。」
とすこしだけ持っていた私の偏見を打ち砕いてくれたファニーちゃん、
彼女と楽しく話しているうちに、バスは終点オペラ座に到着しました。

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バスの窓から見える、初めてのフランスの景色。


バスを降りて、いきなり最初の観光地「オペラ座」と初めてみるパリの街並に圧倒される私に、ファニーちゃんはホテルまで案内してくれるといって、
私たちが滞在するホテルを地図で確認し、歩きだしました。
リュックベッソン監督の映画『アンジェラ』で見た、天使が突然空から降って来たように、私の前にも天使が現れたのだと思いました。
知らない土地に来て、親切にしてもらえることがどんなに心強いことか。
私は、ありがたいことに、今まで、何度もそういうことに恵まれてきたけれど、
「もし、私が日本で、困っている異国の人に出会ったら、自分がしてもらったことをかえさなくっちゃ。」
と改めて思いました。
数メートル歩く度に、後ろからついていく私たちを心配して振り返り、微笑みかけてくれる、彼女の背中にぼんやり天使の羽が見えた気がしました。

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フランスで出会った天使、ファニーちゃん

【 沈まない太陽 】

オペラ座から歩いて5分のところにあるホテル「ミレニアムオペラ」に到着。
チェックインをするとき、フロントの女性が
「ようこそ、フランスへ!私たちのホテルに6泊も滞在してくれてありがとう!我がホテルは、あなたたちを心から歓迎いたします!」
とフランス語の響きの強い英語で話しかけてくれた。
「merci」
私が唯一使えるフランス語で、その想いに答えようと、話しかけてみた。
私の生まれて初めてのフランス語。
傍で見ていたファニーちゃんはにっこり笑ってお別れを告げた。
「Von Voyage!」
何だか急に切なくなって、私は知る限りの英語の単語をつなげて、
日本に帰ったら連絡をいれること、初めての土地でホテルまで送ってくれて、やさしくしてくれて本当に感謝していることを伝え、nanayeのCDを渡した。
「 wow! Bautiful!」
ファニーちゃんがCDジャケットを見てそう言ってくれた。

初めてのフランス、心細い気持ちで訪れたフランス。
それなのに、到着した瞬間、素晴らしい旅になると確信する出来事が私を待っていました。

長旅によるちょっとした疲れを抱えながら、無事ホテルの部屋へ到着した私達。
ほっとして、窓をあけて、飛び込んできた景色は、すっかり夜も更けて、の時間にも関わらず、窓から明るく差し込む光。
その光は、無事の到着を祝う私たちが、それから、街のカフェに繰り出し、おいしい食事とお酒をいただき、夢見心地で21:00にホテルに戻ってもなお照らし続けていたのは、本当に驚きでありました。

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沈まない太陽。現地時刻21:30。日本の夕方?
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by nanayecao | 2008-10-30 00:17 |
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